土曜日, 1月 14, 2006

東京スケッチ(1)



ナポリも見て死ね

 東京の端くれに生まれた記念に、思い出の地を綴ります。
第一回 「駒込編」

  勤務の都合上、数ヶ月通った。オフィス街というより住宅街です。巣鴨よりの改札を降りると、左側に(東大方面)に六義園、右側に旧古河庭園という名所が 2ヶ所もあります。

 庭園フェチとしてはたまらない環境です。最近は両方をまわり、どこかで食事みたいなツアーもあるようです。集団でバスから降りる人たち もいます。都会の中の自然というのは、現代ではとても貴重なんでしょうね。後者は薔薇が有名です。5月ぐらいになったら、また散歩したいですね。

 

スタンダード曲(3)

Still Crazy After All These Years

ポール・サイモン作の曲です。本人も、レイ・チャールズが歌った演奏も秀逸ですが、最近ではブラッド・メルドーが弾くピアノが涙腺を刺激します。

 昔の恋人に偶然会っちゃってさ~ ビールなんか一緒に飲んじゃってさ~ みたいな歌詞です。こういう一見、不安定な曲をB・メルドーは繊細に危うく弾きます。

スタンダード曲(2)

 Violets For Your Furs

コートにすみれをという邦題がついている。その日本語から勘違いをしていた。テニスコートみたいな場所にひっそりとすみれが咲いているという図を思い描いていた。がファーの意味は、着るコートだったんですね。マット・デニスの作曲です。
 
 勘違いをもう一つ。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、も今朝(今日の朝)まで憎くて、今夜はそうでもない。みたいな意味かと思っていた。憎しみを持続させないキャンペーン週間。ポジティブ・シンキングしましょうと誤解してました。本意はそうでもないのでした。

 Lou Levyというピアニストが、そのままのアルバム名Solo Sceneでソロ・ピアノを弾いています。淋しくって絶品バラードです。

金曜日, 1月 13, 2006

スタンダード曲(1)


 Falling In Love With Love

  好きなスタンダード・ソングについて書いていきます。
 今日、帰りにコンビニに寄り、品物を選んでいる最中、BGMで流れていた。優雅なメロディーです。恋はエバーラスティング(いつまでも終わんないんじゃないの?)かと思っていた、というような詞がついています。

 まあ、そんな気にもなるよね。

ヘレン・メリルの有名盤でお馴染みですが、それ以外にも名演奏を誰か知ってますかね?

 ジャズの演奏を使い、そのスタンダードという大きな山を切り崩す作業。自分のものにしたいと渇望の過程。人生の機微や真理を見つける好機。

木曜日, 1月 12, 2006

音楽エッセー(6)

 強烈なライバル

 あなたの行っていることを、直ぐ近くに自分より見事にやってのけてしまう人がいたらどうしたものだろう。違うことをして、その関係を回避したり、もっと努力して超えようと頑張ったり、いろいろ対処法があると思う。

 チャーリー・パーカーという歴史に残る先駆者がいる。その後を追うように、同じ楽器を演奏するソニー・スティットがここに登場。彼がどのように考えていたかは分からない。しかし、周囲の雑音は嫌でも自分の耳に入るはずだ。二番煎じ、エピゴーネン。だが、そんな意見があったとして、どうしたらよいだろう。自分のスタイルは、変えようもなく、これなのだ。乗り越えようと、もがくことなく、似ないように演奏方法を変えるわけにもいかないのだ。これこそ本当のジレンマだろう。



 でも、ソニー・スティットの残した、ある種あっけらかんとした音色に、救われることもある。私たちは、いつもいつも天才を待ち望んでいるわけではない。小さくても確かな手応えが欲しい時もあるだろう。そのような時にソニー・スティット以上の音色が必要だろうか。その先駆者より、相当長生きしたが、革命的な音楽家になることもなく、かといって、その音楽はもちろんつまらないものではない。

音楽エッセー(5)

脱・固定観念

 私たちは固定観念に縛られて生きている。それは、習慣と呼び変えても良いと思う。定期的に行われることに期待するのだ。
 上手な手品師は、タネを見破られることなく、上手な料理人はお客の舌を満足させることを望まれ、華麗なピアニストは流れるように優美にメロディーを奏でることを欲せられる。

 そして、セロニアス・モンクの登場である。有体にいえば何かが変わっている。最初はこんな筈ではないと考える。でも、ある瞬間ここちよく聴いていることに、あの音楽に取り囲まれていることに気付き呆然とする。奇妙だと感じていたのは、つい先刻のことではないか。

 また仕事が終わった帰り途、口笛で彼の作った曲を吹いてみる。Blue Monkなんかを。軽快で、流暢とも饒舌とも不思議な新鮮さがある。たどたどしい音楽だと、口ごもり気味な人との会話のようだと考えていたのは嘘なのか。いつの間にか、騙されていたのか。

  その音楽から一時は離れたり、またくっついたり、やっかいなミュージシャンである。彼の音楽をジャズ・フアンは理解しなければ、好きと言わなければアマ チュアだという思い込みも、逆に固定観念である。フル・コースより、気楽に一風変わったシェフの創作料理をお楽しみください、くらいの気分で。

まじっすか❢


なんか、取り返しのつかない位、ものすごい失敗をしそう。身をもち崩すなよ!



「今日の一句」おじさんに 辺見えみりが 勇気くれ

水曜日, 1月 11, 2006

音楽エッセー(4)

The Beat Goes On

 コンサート会場に行き、アップテンポの曲で手拍子や、靴を鳴らしてリズムを取る。そういう簡単な行為の中に、その人が受け継いでいる(内包している)リズム感が出てしまう。つまり、根本には音頭的なものが、体内のどこかに陰を潜めて残ってしまっている。いくら洋楽が好きだと宣言しても。

 ニューヨークの黒人たちが隆盛を究めている時代に、ホレス・シルヴァーが放つ音楽はどこか、周りと違っている。テクニックとかではなく、やはり、彼の高揚した時に、自然と溢れ出るリズム感が、知らないなりに私たちを魅了するのだ。共通の土台はないにしても、見知らぬ土地を夢見るような心地よさが、その音楽によってつながり、深い部分で共鳴する。誰しもが、波の音で安らぎを感じるように、太陽の日差しを望むように。ホレス・シルヴァーの音楽は流行には依存しないのだ。

ゴージャス


こんなバイク発見。金ピカです。ビギナーズの世界ですね。



今日の驚きは、駅構内でタンバリンを叩きながら歩くおじさん発見。ブタ鼻しちゃいました。

火曜日, 1月 10, 2006

マクドナルドにて

 静かな店内で本を読んでいたら、(江國 滋さんの旅行記。とても面白い。娘はあのベストセラー作家)隣の男女がいちゃつき始めた。ナゲットを食べさせたり、あれやこれや。帰り際にその二人をチラ見すると、いかにも「がり勉」風な(大学受験寸前のような)二人だったので驚いた。

 何かが弾けちゃったのか? 都会の片隅にて。

月曜日, 1月 09, 2006

I was Young


20年前、こんなGジャン着てました。若かったのね。

バスタイム


昨日、風呂に行った。ジャポネは、古代ローマ人のように、風呂で会話したり、疲れをとったり、よく似てる。
 
なかに塩サウナというのがあり、隣のおっさんが水戸泉のように(古い)がっぽり塩を掴み、身体にこすりつけてた。やっぱり、タレより塩派ね。