金曜日, 2月 03, 2006

引っ越します


名前は系列作品のまま

↑ こちらに移動します。
お付き合い、ありがとうございました。



新たに訪れた人、時間があれば、適当に読んでみてください。まあ気が向けば。

木曜日, 2月 02, 2006

トゥルーボイス(6)

 40日間

 ぼくと弟の年齢差は8歳ある。母親の妊娠中かそれとも生後か、あるいは両方か、よくいとこの家に預けられた。そこは金銭的にもゆとりがあったのだろうか? それとも、ぼくが静かで言うことをよく聞く子供だったのか。2歳上の兄貴は実家に残ったままなので、不自然な感じもする。きちんとした理由は新しい子供に負担がかかりすぎるので、人数を減らそうということだ。

 はっきりいって違う環境に順応できる人間にとって(子供にたいしてこだわりもなさそうだが)そうした変化が楽しく感じられた。葛飾区という場所から横浜へのジャンプ。大きなプールにも連れて行ってもらったし、なんの不足もなく過ごした。

 でも一夜だけ、レストランに連れて行ってもらったときだけ、不覚にもホームシックにかかってしまった。同じようなサイズのレストランに、弟と母と行ったよなぁ(やっぱり弟の生後か?)と想像をめぐらしてしまったら、涙が頬を伝わってしまった。生涯において、家族に対して強い感情を揺るがせてしまったのは、あの一件だけのような気がする。
 その後、おばさんの家に帰り、電話で母と話したような、話さなかったような、記憶というのは、とても曖昧(あいまい)なものです。

南青山にて

 急遽、鬼武さん(女性ジャズピアニスト)のライブに行く。今日は、ハーモニカやサンポーニャという南米のボリビアの楽器が入ったり、素晴らしいセッションでした。

 スカポローフェアも演奏してくれた。楽器が変わるだけで、オリジナル曲もよりメロディックになった。もう、大ファンですね。

 メロディーを 奏でる背中 小さくて

 雨があがり、全世界が自分の味方みたいな気持ちで街を歩く。

 雨上がり 水溜りにも 夢みつけ

トゥルーボイス(5)

走る男

 中学時代、とにかく陸上競技に明け暮れていた。そこには、ライバルと呼べるのだろうか、一人の友人がいた。いくらか分析してみると、運動能力の方は、彼に軍配があがり、勉強については、ほんのちょっとだけ、ぼくの方が上かな。
 2人で短距離の練習をしていた時、3,4階の窓ガラスに下級生の視線をありありと意識しながら、80メートルぐらいのダッシュを8割方の力で、数回駆け抜けるトレーニングをした。でも、その視線のために、全力を出し切り、本気で走った。どちらからともなく「いまの本気だよね」と笑った。
 
 大人になって、生活力を考えると比較にならないぐらい彼が優勢になる。性格のよい妻を得たのも、真っ先に家を購入したのも彼だった。8割方のダッシュではないね。

 もう一つのエピソード。お気に入りのスパイクを持っていた。陸上用のは、ネジ式にスパイクの針を差し込んだり、取り替えたりすることが出来る。しかし、その箇所が、どうねじっても取れなくなり、買った店に行き、抜いてもらおうとした。自宅と一緒になっているような小さなスポーツショップなので、作業場なのだろうか見えない2階に持っていかれ、あっ気なくきれいに取れたのだが、その2階から階下に向かって靴が投げ落とされた。階段を転がる陸上用の靴を下で見ている店員とぼくの2人。家族喧嘩でもしていたのだろうか? 僕のスパイクが八つ当たりに使われた。とても悲しかった。そんな不当な扱いされてもね。

土砂降り



(反省の一句) 父親の 手術日にさえ 熟睡し

 元気だしてお見舞い行こう。

(両親編) 楽園を ふと追われりし 男女かな

靴のすそ 乾く間もなく また歩き

車にも 白い布団の サービスで (この前の雪の日の情景)

火曜日, 1月 31, 2006

ダウンロード

2曲、ネットで音楽を買う。

AI (STORY) 200円
(You're Beautiful) James Blunt  210円

i Tunes とMORA というサイト

なんか一個にまとまれば良いけど中々ね。

(一句) 大家さん 家賃を払い ひと安心

月曜日, 1月 30, 2006

トゥルーボイス(4)


ウインドウズ98と清算記念日

 はじめて買ったパソコン。買ったはいいが、マニュアルなども読まないで適当にいじってみた。シャットダウンもせずに電気製品のように電源を消したりした。そんな行為にさらされつつ、よくも故障もせずに長持ちしたものだ。

 その時に交際している女性がいた。メールもそのパソコンを使ってやり取りした。その所為で文字入力も出来るようになった。パソコンは練習した時間に比例して上手くなるが、生き方は生まれつきの不器用なんでしょうね。その女性との交際は暗礁に乗り上げる。

 そして、いくらかの時が過ぎ、そのパソコンの容量や性能が限界にきていた。我がPC生活も2台目を考える頃だったが、購買を延ばし延ばし、うまくだまして使っていた。デジカメの画像も取り入れる時代に来ていた。もう少しだけ我慢するか。

 しかし、まとまった金額が入る予定があるので、カードの締め日と請求日などを考慮し、意を決してXPを購入。家に帰り、設定などを移し、満足しながら眠る。パソコンに打ち込むと(集中の方ね)なんか眠りが浅くなる。そうして次の日に、新しいパソコンにメールで、以前の交際相手の婚約話を知るお知らせ。そんなことの為に買ったわけではないのに。しかし、すべての人に幸福が訪れるなら、それは大拍手を送りたい。

トゥルーボイス(3)

道端の

 悪友というものがあるのか? 十代後半、昼過ぎに起きて、夜になってから外出し、ファミレスで無為な時間を多く過ごしていた頃。ある日の家への帰り道、その友達と歩いていたら、道端に千円札が落ちているのを発見。友人が先に拾ったので、こころよく譲る。(その頃、過度にお金に執着しなかった。将来、成功が約束されている人間なんだから、と冗談のように語りつつ)

 で、また次の日も同じように一日を過ごした後、店から出る。そして丁度、昨日と同じ場所にまた千円。それも瞬時に友達がみつけ、拾う。「先に見つけたからしょうがないよ。」と言いつつも今回はなぜか悔しかった。金額より、幸運を掴み損ねたみたいで。

 でも、あの2日間を振り返り、バブリーな日々(個人的には縁がない)だったにせよ、なぜあそこにお金がおちていたのか、と疑問に思う。苦しい答えだが、あそこでタクシーを毎晩降りる人がいたのではないか? その人は酔っているせいで財布から、札を抜くのに手間取ってしまい落としたのか? などと考えるが正確な答えは知らない。ただ幸運を掴み損ねたことだけは確か、……なんかそんな気がする。

トゥルーボイス(2)


受験勉強と、どこかの猫

 中学3年生の時、今までとは心を入れ換え熱心に勉強した。まだ全部屋にはクーラーがなかったので、夏休みの勉強がすむと、1階の和室で窓を全開にして横になった。そのまま寝てしまうこともあった。
 いま振り返ると、網戸ぐらいは閉めてたはずだよな、と思うのだが、なぜか見ず知らずの猫がお腹の上に乗って、また寝ていた。そんなことが数回あった。

 しかし、あの時には、とてもしっくりしていて、その猫の重みが受験勉強で疲れたぼくには必要だったような気がする。あの猫も安心して寝られる場所が必要であったように。どちらもお互いに依存している関係だった。確かに、寄り添っている関係だった。

 そうこうしている間に受験にも合格し、高校に通った。猫の存在も忘れていたが、ある日の帰宅途中、まさにあの猫(模様もそっくり)が塀の上を歩きながら、ぼくとすれ違った。でも、ただ似ているだけなのか、それとも、もうあのように癒しあう関係が終わってしまったのか分からないが、言葉もなく通り過ぎてしまった。あの夏の昼寝は、本当にあったのか? と疑問をもちながら、高校1年の夏に突入していく。

トゥルーボイス(1)


 犬とベッドに関する小噺

 記憶にはないのだが、幼児の頃、犬に噛まれたらしく、大人になっても犬とは一線をひく生活を送ってきた。そろばん塾の帰りには追っかけられ、世界記録級に猛ダッシュをし、世をすねて反抗していた頃、友達の家で子犬にアキレス腱をがぶっと齧られ、面目まるつぶれになるし、あの動物なんだろう? 最後まで敵なのか、と考えていた。

 そんな時、すでに19になっていたのだが、家に帰ると、犬がいて今日からうちの家族の一員だよ、として迎えられていた。そういうものって家族会議みたいなことが開かれて決められることなんじゃないの? という疑問を持ちながらも渋々納得。

 でも、そこは飼ってみると可愛いもので、どこの犬好きも自分の家のが一番、みたいな気持ちを抱く。

 家族が出かけて淋しくなってしまった犬が、平日に休みのある僕のベッドによくもぐりこんだ。「犬の夢の中に真実がある」というセリフがウディ・アレンの映画にあるが、本当によく寝て、なにかうなっていた。シーズー犬だがレトリバーになっている夢でも見ていたのだろうか? 

 散歩の途中、小学生の女の子が「この犬可愛い」とか言いながら、撫でたりもした。よっぽど自分の方が愛らしいのにね。

 そして、僕は引越し、何年かして使っていたベッドのマットレスもさすがに傷み、新しいものを購入した。届いて快眠した次の日、朝の7時頃だった、電話がかかってきた。母親からだった。
「(犬の名前)が死んだ」と言った。不幸を告げる電話のタイミングはなぜか、早朝か深夜である。あの前のベッドのマットレスを変えた次の日に起こったことだった。

 それから、その一匹の犬を通して、犬社会と確かな抱擁をしたのである。不和は解消されました。それ以降、道行く犬たちをいじってみたり、触れたりしたくて仕様がない。(自分が犬だったらいい迷惑)実際にたまにそうする。人間だったら大問題だが、犬の場合、向こうも機嫌がよければ交友がもてる。また時折り可愛い犬の誘拐を頭の中で考えてみる。

豆腐より固くて白いもの(6)

 太宰 治の「新ハムレット

 中期の頃のこの作家は、ユーモアたっぷりで、遊び心も旺盛です。シェイクスピアのハムレットの原型を借りて(大きな器)パロディー化していきます。
 
 特に息子が旅立つときに語る父の人生訓というか処世術には大笑いします。友情(学友)とは、とか、酒の酔い方とか、どうでも良いことに父親は、恩着せがましく語っていきます。青空文庫というネット上で、権利がきれた本を原文で紹介しているサイトがある。検索できます。

 本物のハムレットにも良い映画がたくさんある。メル・ギブソンのや、ケネス・ブラナーやイーサン・ホーク(現代に置き換えて)のもあるね。古典になるだけの人間の核心に触れる物語なのでしょう。そして、その題材を使って、おちゃらけられるほど。

スタンダード曲(28)

All The Things You Are

 ジャズメンが好きな曲。多くの名演奏があるが、ここでは、バーデン・パウエルのギターをお勧めしたい。ブラジルのというよりボサノバの代表的ミュージシャン。ちょっと聴いただけで、ある世界に連れて行ってくれます。そこは、のどかで、開放的で悩みのない世界。だが少しトリステ。

 サウダージ。

 言語って、はっきり意味と釣り合うような言葉(音声てきにも)がある。

 ダンケ(ドイツ語でのサンキュー)
 アミーゴ(友情にこんなしっくりとした言葉があるとは)
 ボンジョルノ! ジュテーム、とかね。
 ポルトガル語でのインポルタンテ(インポータントより大切感が強まる)
 もっと簡単な挨拶より、込み入った内容も話せたら、世界が広まりそう。

 繊細さとセンシビリティーって音も似ているよね。言葉の響きに対する意味づけとイメージ。壊れやすいものって、そんな音でしか表現できないのかも。バーデン・パウエルのギターの音色も、脆い(もろい)心のようです。

スタンダード曲(27)

Over The Rainbow

 映画「オズの魔法使い」で使われた曲。ジュディ・ガーランドという歌手と切っても切れない曲。ラスベガスでMGMの館があって、この映画の一場面の変な人形が置いてあった。

 オズの魔法使いというと、野球選手のオジー・スミスを思い出す。守備だけで(完璧なショート)、オールスターにも出て、高年俸を獲得した。一芸に秀でることの素晴らしさを実感する。カル・リプケン以前のアメリカの伝説。

 話を戻すと、絶品はマーティ・ペイチのカルテットで演奏しているものだが、アート・ペッパーの冴えが見事。音楽的センスやひらめきが凄い。アルト・サックスのある方向での完成品。今でさえ新鮮さがみなぎっている。

スタンダード曲(26)

Stranger In Paradise

 クラッシックの原曲を用い、ポップミュージックにしたもの。そのことが曲調からも分かる。(考え方としては平原さんのジュピターね)

 アルフレッド・ライオンという人が過去にいた。ブルーノートという音楽レーベルを立ち上げ、彼の手にかかって、レコーディングしたミュージシャンが大勢いる。彼がいなかったら世の中に埋もれていたような人もいたはずだ。音楽界に貢献した人。

 その代表例がTINA BROOKS。味のあるテナーサックスを吹く。程よい渋さ、枯れさを含めて。その正式に発売されなかったが、今になって古い音源を引っ張り出してCD化されているものの中に、この曲が入っている。夢幻のような曲風だが、その通りに夢見心地にさせてくれる演奏。

 ジョニー・マティスという歌手も、きれいな歌声で、別世界から語りかけるようなバージョンもあり。なんか痺れます。

日曜日, 1月 29, 2006

やっと

 年末の仕事のご褒美として会社からQUOカードをもらう。それを使ってブラッド・メルドーの最新アルバムをHMVで買う。ほぼ等価交換。

 夜は近所のJAZZクラブでライブを聴いた。高道晴久というベーシストに圧倒された。凄いプレーヤーがいるもんだ。

 その高道さんのHP こんなHPあり。覚えとこう!

土曜日, 1月 28, 2006

スタンダード曲(25)

I Can't Give You Anything But Love

 題名からして、悲しくなってしまう。若い頃は、そうお金に頼らなくても、時間を潰せたけど。大人になると、こうも言ってられないよね。(捧ぐるは愛のみ、という邦題)

 愛聴しているのはソニー・スティットがVERVEで録音しているもの。’91年に発売されているCDなので(もちろん発売当初は’50年代のLP)14年も経っている。しかし、今日のヒーローはベースのレイ・ブラウン。ちゃちなステレオで聴いても、その音の破壊力にびっくりする。縁の下のベース弾き。

 それと、ヴァーヴというレーベルの無節操になんでも録ってやろう、そんな方針に胸打たれる。良いのも悪いのも、多数の録音をしないと話にならないよね。

東京スケッチ(4)


住めば都、改め、勤務地にすれば都。(神楽坂)

 粋、とか風情を感じさせる街。昔はもっと、繁栄していたのかも知らないけど、個人的には関わりない生活。(花柳界ってあるらしいね)今は、ただ無意味に足の向くまま、歩くにはとても楽しい。そんなに広くもないし、適度な坂があり、心地よい疲労がある。

 こぎれいな飲食店もあり、値段もそんなに高くない。なぜか80年代の歌謡曲をかける店やコンビニが付近に多数あり、その点(選曲センス)はなぞが深まるばかり。

東京スケッチ(3)


 築地(食通の基地)

 地名がそのまま、ある種のイメージを想起させることがある。ワシントンDCとか兜町とか、秋葉原とか。とにかく築地といえば、魚の終着地点。

  以前に行った時に、「ほたて丼」という看板をみたが、お店の中に入ることはしなかった。その食べ物の中味はいったいどうなっているのか? 生のほたてを 並べているのか? それとも煮たか、焼いたかしたものをのせているのか? 完成品をみることなく今日に至る。一度たべてみたいなあ。

 地理的には最近、汐留という最先端地域と繋がっている。電通のビルを横目に歩き、満腹の腹ごなしとして、浜離宮まで、てくてく散歩するのが気持ちいい。サーモンの本気の旨さを知ったのもここ。

木曜日, 1月 26, 2006

スタンダード曲(24)


Broadway

 このアルバムと関係ないが、タル・ファーロウというギタリストがピアノとベースのトリオで演奏しているバージョンが個人ベスト。

 簡単なリフの曲で、ギターもシンプルに(過度に凝ることなく)奏でていますが、それだけで絶妙のジャズになっている。

 最近の若い人が演奏するバンドって、ギター率が高い。ロックから入って、自然と移行したんでしょうかね。
 それにしても、このジャケット、クールですよね!

水曜日, 1月 25, 2006

今晩

 鬼武みゆきトリオのライブを南青山のライブハウスで聴きました。理科大の学園祭(本人が卒業生。凱旋ね)でグッド・ラックという曲を聴き、感心を持ちました。その後、ホーム・ページを覗き、今日に至ります。
 
 オリジナルの音楽がすべてメロディアスで、長年夢に見たような音楽の素晴らしさ(誰もが心の奥に抱えている旋律)を体感できました。自由であり、なおかつ爽快感も残ります。矛盾ですが、あまり有名になり過ぎないでほしいですね。

 ベースのグレッグリーさんのベースの躍動感が最高です。気軽に写真もとってくれ、帰りの満員電車でまた一緒になりました。ミュージシャンも、大変です。今後も頑張ってください。

 ギネスのパイントを飲み、ここち良い眠り。

 今日の一句。 デート中 紳士を気取り 席譲り 彼女の前で ポイントいち 

火曜日, 1月 24, 2006

スタンダード曲(23)


Autumn Leaves


 (枯葉)名曲中の名曲。シャンソンでイブ・モンタンが歌う。

Jack Mcduff ,organ
Lem Winchester ,vibraphone
Jimmy Forrest ,tenor sax
Bill Elliot ,drums

 このようなメンバーで1960年に録音されている。原曲のひらひら枯葉が舞うような、可憐な演奏ではない。もっと、力づくのブローあり、ごりごりしたオルガンありの、ディープなバージョンです。まるで、大木の枝を両腕で、ぐらぐら揺さぶるような、枯葉つぶしです。

 あなたが去ってから日がとっても長くって、もう間もなく、なつかしの音楽が冬の訪れとともに・・・

音楽エッセー(7)

Dukeに対しての講釈。

 2つのことを考えてみたい。有名になること。名前が多くの人に知られたり、見知らぬ人がそのことを会話にふく めたり。デューク・エリントンという人がい た。アメリカのバンド・リーダー。作曲家。長期にわたり、第一線で活躍する。それを、歴史の当然のように受け入れている、私やあなた。

 地上のどこかに同じような才能を持ちながら、有名にならなかったデューク・エリントンはいたのだろうか? 答えは否である。そのようなことはとても考えにくい。やはり、あの紳士然とした、風格ある音楽を作る能力があれば、誰も歴史の片隅に放っておかないだろう。

  その曲の作り方。メンバーのソロや、楽器の構成を考えて音楽を作っていく。サッカーの監督が自分の理論や作戦を大前提にしてチームやレギュラーを枠に、はめ込むのとは正反対の発想。能力があれば、人間の素材を真っ先に考えるのが、必然だろう。個性的でありながら、エリントン楽団の一員であり続けた人たち。

 その中で最高の個性や、クオリティーをみせた芸達者な面々。そこには人間の魅力にあふれ過ぎた現実が存在する。アラブのハーレムにでもいるような、体臭さ え感じさせる音楽である。それでいながら、ロミオ&ジュリエットを題材にした「スター・クロスト・ラバーズ」など新鮮(フレッシュ)な音楽も残している。

 

スタンダード曲(22)

All Of Me

 そうちょっとだけじゃなく、私のこころを奪ったなら、…

 これも誰もが認めるレスター・ヤングのアップ・テンポのバージョンがベストです。

 レスター・ヤングの人生。およそ50年ほど。若い頃、カウント・ベイシー楽団に在籍。コールマン・ホーキンスなどの豪快な奏法と比較される。かれの繊細で洗練された音色は過去になかったような気がする。ニューオリンズジャズの源流からはじまり、もしジャズという船が下流へと向かう途中で、ごつごつした岩を乗り越え大河へと移行して、こういう音楽にたどり着くと誰か予測できただろう か?

 その後、軍隊に入り、人種差別などを含め、ぼこぼこにされ、演奏自体も過去のきらめきが減少してしまった、とのこと。幾つかの本の受け売りです。

 彼の音楽の布石。いくつかの違った後継者。隔世遺伝のように白人のテナーマンに継承されていく。幾分、こじんまりとした形で。
 しかし、追随を許さない音楽。簡単には使いたくないが、天才である彼の人生からなにも奪われないでほしかった。

 

スタンダード曲(21)

I Did't Know What Time It Was

 時さえ忘れて、という邦題がついています。

 あなたが手を握った時、それは5月のような暖かさを感じたが、それはいつのことだったろう。

 レスター・ヤングが「The Jazz Giants '56」というアルバムで演奏している。メンバーがみな渋くて、仲良いおじさんたちの居酒屋での親密な会話を聞いているよう。

 こういう気取らない、気張らないリラックス充分の演奏で、一日の疲れを取りたいですね。半身浴のような心地よさ。
 

スタンダード曲(20)

Like Someone In Love

 最近、自分の行動に驚くことがある。これってまるで、恋に落ちちゃった人みたいじゃない、ていうか。
 そんな唄。

 隠れ名盤。アンドレ・プレヴィンがシェリー・マン、レイ・ブラウン、ハーブ・エリスという実力者3人と演奏した「4 To Go!」というアルバムでの演奏が必聴。

 アンドレ・プレヴィンさんはいつの間にか、ジャズから足を洗い、クラッシック畑の指揮者などをしています。たまに昔とった杵柄で、ジャズも演奏するが、 こちらも超一流。多才なんですね。デューク・エリントン曰く「良い音楽と、悪い音楽しかない」と言ってますので、ジャンル分けなど無駄でしょう。

 シェリー・マン名義の「マイ・フェア・レディー」も保存しておきたい一枚です。

月曜日, 1月 23, 2006

POPS名曲選(6)

Will You Love Me Tomorrow

 今夜は完全にわたしのものだったけど、明日はどうなるの? というような内容。

 ガールズ・グループのシュレルズのヒット曲。なんか健康だったアメリカの象徴のような唄。ベトナム前の繁栄の時、陰のない世界。

 この曲をフランス人のフランソワーズ・アルディも歌っている。声も歌い方も全部が好き。ある面、不健康で退廃感もそこはかとなくにおう。

2つのこと

 東京ホリディ という杉浦さやかさんの本を読む。本人が好きな東京の都市をイラストをまじえ、紹介している文庫本。知らない場所って、まだまだありますね。散歩ごころをくすぐられます。

 バーバー(The Man Who Wasn't There)コーエン兄弟の映画を見る。古いビデオが200円で売ってた。前に観たときはきづかなかったけど、スカーレット・ヨハンソンが出ていた。大物 になる予感。すでに大女優の仲間入りか。ウディ・アレンの映画にも出たらしいけど、はやく観たいもんですね。ビル・マーレィと東京を彷徨う映画も、フェルメールの映画も素晴らしかった。

日曜日, 1月 22, 2006

スタンダード曲(19)

That's All

 私は、春にあなたと田舎での散歩を一緒に楽しむことが出来るでしょう。(中学生の翻訳っぽい。)
 それが、ザッツ・オール。でも、要求は意外と小さいよ。

 茫洋としていますが、山に行ってロープウエー上から大自然を真下に見ているような状況を、この曲から感じる。達観したような心地。

 http://www.boscarol.com/nina/html/where/thatsall.html

 こんなサイトがありました。原詞が載っています。参考までに。

 また、ブルーノートのベニーグリーンです。(1599)ジーン・アモンズが名前を変えてアルバムに参加しています。契約の都合上なんでしょうが、良い演奏のためには多少はね。

スタンダード曲(18)

You're Mine You

 ちょっと恐い内容。束縛まるだし。曲調は穏やかなバラードです。
 トロンボーンのベニー・グリーンがブルーノート盤(1587)で演奏しています。アルバム名はBack On The Sceneでジャケットには、本人がタクシーを止めるような姿で映っています。戻ってきたよ! という印象で。

 ベースを弾いているのは、ジョージ・タッカー。跳び抜けて名前が知られていないが確実な奏者。全ジャンルでこうしたタイプの人物にひかれる。何事もそうですが、スターになる資質の人、時代を先導するタイプの人なんて一部の、ほんの一握りですもんね。

 曲自体を書いた人たちは、「Body& Soul」も残している。こう考えるとタイトルを見ただけで、ちょっと薄気味悪い感がある。そう羽交い絞めにして強引に口をこじ開けるような曲ばかりつくらなくてもね、と思うけど、とにかく、しみじみ名曲です。

豆腐より固くて白いもの(5)

「真夜中の告白」

 デュアメルというフランスの作家。ある会社員がふとした上司への行動(奇妙な)で職を追われ、その後の彼の生活が起伏もなしに語られていく。

  主人公はどこにでもいそうだが、やはりどこにもみつかりそうもない不思議な人物です。また出てくる人は、小心で人が良くて憎めない存在たちばかりです。 とくに母親は、その息子に何事も強要するわけではなく、淡々と彼との日常を認めていきます。彼も母も、自分の幸福ばかりを追求するでもなく、かといって大 幅に羽目をはずすでもなく、ドラマティックな展開とは程遠いです。

 こうした人物が街角のどこかに、満員電車のあなたの隣に、目立つこともなくいるかもしれません。スターにはなれない気質でしょうが、60億の一員と認めないわけにはいきません。

豆腐より固くて白いもの(4)

 「宙ぶらりんの男」

 ソール・ベローというアメリカの作家。一度、読んだ後に処分してしまったが、再読したいので、古本屋を探し、やっと見つけた。(絶版です)

 まっとうに生きようとする人間の悲哀を感じます。主人公は軍隊に入りたいが、手続きが遅れ、まさに社会に属していないような存在になる。その日々の鬱々とした体験を、ややぶっきらぼうな文体で(ぶざまな人生の一断面を)語っていきます。

 こういう作品を読むと、(運命の皮肉)経済的に無謀な形で成功しようとか、株価とかM&Aとか、まったく別世界に起こっていること。普通の人生でもそう かもしれないが、意識的に、金銭的に恵まれなくても関係ないや、という気持ちになる。ちょっと、未練は残りますが、ウォール街や兜町が人間のすべてではな いしね。時間があるひとは是非。

土曜日, 1月 21, 2006

スタンダード曲(17)

The Man I Love

 いつか、理想どおりの人が表れるんじゃないの? その人はこんな感じで。と希望観測の唄。

 対、人ではなくても、ヴィジョンがあると、方向付けしやすくなりますよね。次の給料がはいったら、これしよう、というのもある点で方針かな。学校に通ったり、スポーツ・ジムに行ったりするのも、将来の実現予定みたいなプランを思い浮かべれば、身の入れ方も違ってくる。

 これもガーシュインの曲。毎朝のコーヒーを入れる程度の努力で名曲を作り上げてしまうのか?
 名演はやっぱりマイルス・デイビスのミルト・ジャクソンとの共演の一枚。痛ましいほど切々と歌い上げますが、ミルトのソロはもろスインギーです。そし て、セロニアス・モンクの怪演。ジャズ・ジャイアント勢揃いです。まさに黄金期。でも慰め合うような関係ではなく、丁々発止。西部劇のガンマンのようでも あります。

スタンダード曲(16)

In The Wee Small Hours Of The Morning

 朝のひととき。大人になると、夜中にがばっと起きて、過去の失敗やら、失言に後悔することがある。でも、覆水盆に返らず。どうしようも出来ないですよね。済んだことだし。時は流れているし。

 シアトルの眠れない男。トム・ハンクスとメグ・ライアンの映画でも流れていました。ケーリー・グラントの恋の映画をモチーフにした映画。エンパイア・ステートビルに駆けつける子供。
 それにしてもケーリー・グラントさん、この人のスーツの着方、完璧ですね。ヒッチコック映画でピンチに陥ったときでも、着崩れしません。

 このすがすがしい曲調の愛聴盤はJohnny Lytleがvibesを演奏しているバージョンです。盛り上がりすぎて、もう一度寝付かれなくなりそうですが。そろそろ新聞配達の音が聞こえてくる。小さめにラジオをつけて眼をつぶろう。

スタンダード曲(15)

April In Paris

4月のパリ。オータム・イン・ニューヨークと同じ作者。

 世界的に有名な美術館の、また絵画の集約。一日に一つだけの美術館に行き、名画と共に暮らしたい。オルセー、ルーブル、オランジェリー。そんな贅沢に時間をつかってみたいな。

  そして、文明と河。パリにはセーヌ河。サックスを吹く辻音楽師。ジャズマンもニューヨークを離れ、フランスに移り住んだ人も多い。デクスター・ゴードン が演じた映画もそんな題材だった。ロビン・ウイリアムズの「レナードの朝」にも患者役でちらっと出ていた。みんな、この豪快にならすサックス・プレーヤー のこと知らないのだろうな? と映画館で一人考えた。

 サド・ジョーンズというトランペッターがいる。ブルーノート盤でこの曲を吹いている。バックには堅実なマックス・ローチ。この頃は絶好調。後ろで叩けば、名盤に仕上がっている。ジャケットも傑作。

 このサド・ジョーンズには、ハンクとエルビンという個性的な兄弟もいる。こうした人たちを産んで、育てた母親というのは、もっと感謝されても良いと思うけど。本人以外に表彰される機会ってあまりないしね。でも覚えておこう。

スタンダード曲(14)

Autumn In New York

秋のニューヨーク。ヴァーノン・デューク作。

 現地に足を踏み入れたことはないが、紅葉のセントラル・パークはきれいなんだろうな。

 若い頃に、夏から秋にかけて、日光のホテルで働いたことがある。休日にはバスの無料パスを借りて、中禅寺湖を通り、いろは坂を下り、駅まで行って、隣の 駅で一日を過ごしたりした。その時の鮮やかな秋の色は、今もまぶたの裏に張り付いている。竜頭の滝というところも見物した。湿地帯も同僚の車に同乗し、連 れて行ってもらった。我が青年の日の1ページである。地べたにあった舞茸も料理長が調理してくれ食べた。とてもおいしかったな。

 そして、この曲。
 ケニー・バレルというギタリストが丁寧に弾いている。なぜかアンディー・ウォホールのイラストのジャケット。枯葉のうえを歩いているような感触。そして、我が庭にいるような居心地。長年ゆめみた故郷に戻ってきたよ。

木曜日, 1月 19, 2006

スタンダード曲(13)

Just Friends

  ただの友達と言われたら、もう終わりです。アウトです。これから友達でいましょうね、という題名です。

 個人的に好きなレム・ウインチェスターが「Lem's Beat」というアルバムで演奏したのがダントツです。二位はベニー・グリーンのブルーノート盤「Back On The Scene」でトロンボーンを吹いているのも素敵です。

 うまく、何事もうまく断られたいですよね。でも、この曲を作っちゃった人は実体験なのでしょうか? 着想を得たのは? なんて質問されたら、どう答えるのだろう。恐怖です。

スタンダード曲(12)

Cry Me A River  

 ジュリー・ロンドンの唄でも有名な楽曲。
 泣いたらいい。私が泣いたように、あんたも泣いたらいい! 
 ほとんど恨み節です。

 Lucky Thompsonというテナー・サックスプレーヤーがいます。感情を荒げることなく静かに吹いています。(’65年)またバックにはトミー・フラナガンの ピアノも加わります。これまた、紳士的なくつろがない美学とでも言いましょうか、冷静に弾きます。そう感情を剥き出しにするなよ、若いもん。とたしなめら れているようです。

 こういう行儀の良い演奏もたまには、ありですね。
 PeopleとかAs Time Goes Byとか怪しげな曲も同じアルバムに入っています。ちょっと迎合しすぎじゃないの。


スタンダード曲(11)

But Not For Me

  愛の唄って、歌われてるみたいだけど、僕の為じゃないしね。
 幸運の星って、どこかで瞬いているみたいだけど、当然のごとく、僕のためにではないからね。
 そんな歌詞です。

 チェット・ベイカーのなよっとしたトランペットとヴォーカルで聴くと、たまりません。
 往々にして、人間って、ついそんな感情にとり付かれるような気持ちになる時ありますよ。

  このチェット・ベイカーの映画があります。題名は「Let's Get Lost」だったような気がします。紅顔の美青年というような表現で表すにふさわしいヤング・チェットが、歳月って恐ろしい。スクリーンには年老いてし まったトランペッターが登場します。彼の音楽もヴォーカルも円熟というような音楽ではありません。青年の若いこころの音楽です。そして、若さには疑念がつ きまといます。しかし、残っている音は、いつまでもみずみずしいものです。

スタンダード曲(10)

The Way You Look Tonight

 Jazzメンが好んで取り上げるスタンダード。邦題は「今宵の君」 
 きっと先に、なんやかんやあったとしても、今夜の君の姿を思い出せば、なんとか乗り越えられるだろう。だって、あなたの笑顔は暖かいし、その頬はとても柔らかいし、ね。充分だよ。

 人生讃歌の唄でしょう。過去のあの瞬間にいろいろな、褒め言葉をいうタイミングを逃した人たち。(髪の毛切った? とか男性にはネクタイの趣味など)この曲を聴いてこころを入れ換えましょう。

  演奏家によっても、はっきり変わってしまう曲です。スタン・ゲッツはまろやかにはじめて、あとからジワッと土俵際に詰め寄られます。(STAN GETS PLAYS)ブルーノートのジョニー・グリフィンはぐいぐい、もういいよ! という所まで褒めちぎりです。どのようなタイプがお好みでしょうか? 

寒か~

 一句 ゴミ箱も 倒れる風の 強さかな
     地肌にも 突き刺す木枯らし 明日晴れ

 母親からの電話で、父親の身体の具合がよくないそうだ。ずっと仲良くないけど、それはそれ。なんか落ち込むねぇ。急に電話がかかると、こういうもんだね。便りのないのは、良い便り。って本当ですね。

水曜日, 1月 18, 2006

POPS名曲選(5)


Someday We'll All Be Free

この人は夢想家なのだろうか? 希望にあふれている歌です。あとこの時代(’70年代前半)の特徴のエレキ・ピアノはいつ聴いても心を和ませますね。

 以前の会社では、音楽を自分でするような人が数人いましたが、どの人も例外なくダニー・ハサウェイが好きでした。とくにライブ盤です。他人の唄をうたっても、自分のオリジナルのような吸引力があります。(最近発掘されたCDには、ビートルズのイエスタディまで歌っちゃっています。観客の合いの手が、また見事です)

 しかし、この人も本当に若くして世を去ります。きれいすぎて、こうしたせめぎ合う世の中には居場所がないのでしょうか。老成した時の声も、聴いてみたかったです。

豆腐より固くて白いもの(3)

日陰者ヂュード

 イギリスのトーマス・ハーディという小説家の作品です。
 主人公はただ勉強したくて、頑なまでの向上心があり、でも生き方がぶざまで、失敗を繰り返しという内容です。頑張りたい気にもなりますが、一人の人間の無力さを痛切に感じます。

 映画化もされました。タイタニックの女の人が出ています。素晴らしい出来ですが、この英国人の文章には何倍もの力があります。

 一日の労働を終えた後では疲れがひどくて、徹底的な勉強に必要な批判的注意を持続できないことがよくあった。(大沢 衛訳)

 なんか、ふらふら酒なんか飲んでいないで、頑張りたくなりますね。

POPS名曲選(4)

Try Me

 伝説のジェームス・ブラウンのバラードです。魂こもりすぎです。アップテンポのファンクも良いけど、このスローも泣きです。

 文春文庫から「俺がJBだ!」という自伝が出ています。マーヴィン・ゲイとデュエットしたタミー・テレルという歌手にぞっこんだったという内容があります。この歌手も若くして亡くなります。いまも引きずっていると語っています。感情ゆたかですね。

 存在が大きすぎて、また「ゲッロパ」という言葉が独り歩きして、きちんと音楽が聴かれていないような気がします。参考までにバラード集のCDが出ています。ただ上手いです。

スタンダード曲(9)

Bewitched,Bothered And Bewildered

持っている辞書で調べてみると、魅惑されて、悩まされて、途方にくれて。という意味らしい。一体、なにがあったんだ?

 ロジャース&ハートという名コンビの作。第一にアート・ペッパーの 演奏が楚々として、なおかつ甘美で本質的に芸術家なんでしょうね。以前、もう手元にないが自伝(ストレート・ライフ)を読んだことがあります。麻薬付けの めちゃくちゃの中、ふらっと楽器をくわえれば、名演奏になってしまう、ということを自分で語っていました。でも、マイルスのメンバーと絡んだ時は、かなり びびっていた状況も詳細に語られていました。

 一時、ジャズ界から離れ、戻ってきたときは、違った演奏になってしまい、この人の良さである、若い危うさみたいなものは、一切消えてしまっていました。どっちが好きかは別として。

スタンダード曲(8)

Sunrise,Sunset

 「屋根の上のヴァイオリン弾き」というミュージカルの挿入歌だそうです。ミュージカルって何か受け付けない人っているみたいですよね。アメリカ産の今風オペラなんでしょうかね。旧い時代のF・アステアのダンスなんか、とても素敵です。

 あと、現代でもW・アレンの「世界中でI LOVE YOU」とか、ケネス・ブラナーが出てる「恋の骨折り損」というシェークスピアの原作を脚色した2本の映画はとても面白いです。芸達者のエドワード・ノートンが世界中の・・・方に出ています。

 ソニー・クリスというやけっぱちのアルト吹きがいます。「This Is Criss!」の中でこのワルツ調の曲を演奏しています。これ以降にプレステッジというジャズ・レーベルに残した数枚のアルバムは、期待を裏切りません。

 

火曜日, 1月 17, 2006

東京スケッチ(2)


 骨董屋の店主が茶碗を愛でるように、都市を愛します。

 第2回は「水元公園」葛飾区にあります。少し先は埼玉の三郷です。

地元なので、小学生の釣りにはじまり、大人になってからは、芝生の上で日焼けしたりしていました。

本当に広い敷地なので、公園の隅っこに行けば、プライベート・パークを持つことになります。

 小学生の時に「ええじゃないか」という映画のオープン・セットもありました。あの時一緒に釣りに行った同級生は引っ越したが、今頃なにをしているのだろう? 少年老い易く、学なり難し。

スタンダード曲(7)


These Foolish Things

飛行機に乗ったときのチケットの半券や、吸いかけのタバコなど、そうしたつまんねぇ細々としたものが、あなたを思い出すきっかけになるという唄です。

  記憶っていろいろなものと結びついているものです。シドニー・オリンピックを旅先の沖縄のホテルで見てました。だから、マラソンの高橋さんの金メダル も、西武の松坂さんの不調も、サッカーの中田さんのPKはずしも(これはカー・ラジオ)シドニーではなく、沖縄と関連づけられています。人間って不思議な ものです。

 この曲の名演は(はっきりいって素敵な曲なので、どれも見事)ミルト・ジャクソンのアトランティックのBallads&Bluesに入っています。今の家に引越して片付け最中に聴いたのも、懐かしい思い出です。

 

スタンダード曲(6)

I'm A Fool To Want You

このFoolって夢中とか狂おしいとか、そんな感じなんですかね? 言語ってむずかしいっす。

 ビリー・ホリディの素晴らしい歌が、若い時にCMに使われ、なんとなく覚えました。

 いまのBESTはデューク・ピアソンのテンダー・フィーリンズというアルバムのピアノ・トリオの演奏です。洗練され知的な印象があり、泥臭い感じはありません。そのことがこの曲に合っているのでしょうね。
 このアルバムは名曲揃いです。ジョン・ルイスあり、スタンダードあり、ブルースありで、静かに内省的に聴くのに申し分のない一枚です。

 ソング・ライティングにフランク・シナトラもかんでいるようです。

POPS名曲選(3)

How Can You Mend A Broken Heart

 
アル・グリーンの名曲です。ノッティング・ヒルの恋人に挿入歌として使われていました。
 (エルビス・コステロの曲もGood)
 それにしてもヒュー・グラントってシャツの着こなしが見事ですよね。理想的です。

 海外の小さいお店でシャツを買ったことがあります。試着してみると、シャツの腕があまりにも長くて店員のおじさんに軽く笑われました。夫婦で経営してい るような店なので、夕食のときにでも「今日のあのジャップの、あの腕の長さ見たか?」と被害妄想的な状況を思い浮かべてしまいます。でも、買って帰って着 てますけどね。まったく関係ないけど、女性がYシャツをブラウスと言い間違えるのも、なんか好きですね。

 この曲以外にもたくさんのヒットがあります。お得なコンピなどから好きな曲を探すのも賢いわざでしょう。

 

豆腐より固くて白いもの(2)


 夏目漱石の「こころ」です。夏休み中の本屋さんみたいです。課題図書として読みましょう。

 パンドラの箱という言葉がある。開けてはいけない箱の中を開けると、あらゆる災厄が出てきた。不幸の元凶らしき中身が詰まっていました。それでも、最後に臆病者の希望が残ったという話です。

 この漱石の小説を読んでしまうと、同じように知らなくてもよかったような感情の渦に触れてしまいます。簡単にいうと古い時代ですから、直接的にではないのですが、友人同士が女性を取り合うような内容です。結末はいかに。

  ところで夏目漱石という人が、もしいなかったら、現代の日本語が違ったものとして受け継がれていたのではないかと思う。(もっと不便なものとして)いま 普通にこうして文章を書いたり、メールを送信したり、テレビのテロップを見たりするのも、明治の数人の知識人が改良した日本語の恩恵を蒙っているような気 がします。大げさか。

 あの時代に大学に行って、ロンドンに留学して一流国の仲間入りができたのも日本人の気骨さがあったのでしょう。お札にするぐらいでは、正当な評価といえないのではないか。簡単にいうと尊敬しているんですよ。

月曜日, 1月 16, 2006

スタンダード曲(5)

They Can't Take That Away From Me

私からは奪えない…という題名です。何を? というとたくさんの思い出の場面みたいなものをですね。

 例えば、あなたの帽子の被り方。 へんな歌い方。そうしたものを記憶から奪い去れない、と言っているんですね。納得。
 
  ガーシュインの作曲です。お勧めの一枚。レーベルはRiversideで、James Clay&David" Fathead"Newmanの2人が2本のサックスを吹いています。暢気な演奏です。力まずに聴きたい一枚です。いつも陰ながらのウイントン・ケリーの ピアノは至極かろやかです。

スタンダード曲(4)

All Or Nothing At All

ブルーノートのアルバムで、F・ハバードとT・ブルックスが2管編成で演奏しているのが、今のところベストです。こういう活きのいいスカッと したJAZZって、もう何にもいらないですね。オープン(開け)セサミ(ゴマ)というアルバム名です。横顔の若々しい彼が、トランペッターです。


 若い頃って、この「全てか何もなし」みたいな状態に追い込みますよね。グレーゾーンは許さない! そんないさぎよさが演奏に表れている?

 

POPS名曲選(2)

A Change Is Gonna Come

とてもガッツのある曲。サム・クックの熱唱。

 自己紹介します。川のそばで生まれたんです。ちいさなテントでした。いろいろ苦労もしましたが、もうじき変わる、もうすぐ変わります。長く待ちましたが、変化の兆しを感じています。こんな内容です。

 公民権運動の頃の歌です。キング牧師(I Have A Dream)とマルコムXの時代です。片や平和主義、もう一方は時折り暴力もじさないよ、というスタンス。わたくし相対性理論というのを間違って認識していたことがあります。
 つまり相対的というか、標準軸に対して、暴力もあれば平和的なものがバランスとれるようになっているという誤解。一方にガンジーみたいな超平和的な人を人類は生み出すが、片一方ではヒトラーみたいな者も生み出すという考え。これが相対的と思ってました。アホですね。

 この感動曲をネヴィル・ブラザーズも歌っています。

 サム・クック本人は変化を見ないまま、残念にも銃で撃たれてしまったようです。2度と現れない高価なサファイアみたいな歌手なのにね。

 

日曜日, 1月 15, 2006

POPS名曲選(1)

The Tracks Of My Tears

世界中で一番、好きな曲かもしれない。スモーキー・ロビンソン&ミラクルズのヒット曲。

 駄ジャレばっかり言いまくり、人からは陽気な人間だと思われやすいんだろうなぁ 
 でも、ぼくのスマイルってメイクみたいなもんだから・・・という唄です。

 S・ロビンソンが高い声で切々と歌ってくれます。一聴の価値あり。

 しかし、この中でも使われているが「サブスティチュート」(代わり)という発音って難しいですよね。もちろん英語圏の中では幼稚園児みたいな子も楽勝なんだろうね。

 シリーズ化決定。2回目はサム・クック

豆腐より固くて白いもの(1)

 歪んだ書評です。個人的に本という形体を、無限に愛しています。

 フランツ・カフカの「変身」について触れます。

 いきなり虫になって無視されるようなストーリーです。

 この内容が現在では、ニートや引きこもりの人たちについて書かれているような気がします。家から急に出られなくなり、家族から疎んじられていく過程というふうに読めば、リアルに迫ってきます。だからといって何ひとつ解決されるわけではありませんが。

 カフカという人自体、あまり世間的に成功したわけではありません。会社員としてせっせと働き、余暇として小説を書いたような人とされています。余暇とし ては、あまりにも立派すぎる作品群です。電車の中で華美な女子高生がカバーもせずに読んでいたのを見た時は、まさに驚きました。こう考えると、東洋の片隅 でも読まれれば、成功中の成功と言えるのでしょうね。

 男性更年期という事象もありますし、いくらか身につまされます。

土曜日, 1月 14, 2006

東京スケッチ(1)



ナポリも見て死ね

 東京の端くれに生まれた記念に、思い出の地を綴ります。
第一回 「駒込編」

  勤務の都合上、数ヶ月通った。オフィス街というより住宅街です。巣鴨よりの改札を降りると、左側に(東大方面)に六義園、右側に旧古河庭園という名所が 2ヶ所もあります。

 庭園フェチとしてはたまらない環境です。最近は両方をまわり、どこかで食事みたいなツアーもあるようです。集団でバスから降りる人たち もいます。都会の中の自然というのは、現代ではとても貴重なんでしょうね。後者は薔薇が有名です。5月ぐらいになったら、また散歩したいですね。

 

スタンダード曲(3)

Still Crazy After All These Years

ポール・サイモン作の曲です。本人も、レイ・チャールズが歌った演奏も秀逸ですが、最近ではブラッド・メルドーが弾くピアノが涙腺を刺激します。

 昔の恋人に偶然会っちゃってさ~ ビールなんか一緒に飲んじゃってさ~ みたいな歌詞です。こういう一見、不安定な曲をB・メルドーは繊細に危うく弾きます。

スタンダード曲(2)

 Violets For Your Furs

コートにすみれをという邦題がついている。その日本語から勘違いをしていた。テニスコートみたいな場所にひっそりとすみれが咲いているという図を思い描いていた。がファーの意味は、着るコートだったんですね。マット・デニスの作曲です。
 
 勘違いをもう一つ。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、も今朝(今日の朝)まで憎くて、今夜はそうでもない。みたいな意味かと思っていた。憎しみを持続させないキャンペーン週間。ポジティブ・シンキングしましょうと誤解してました。本意はそうでもないのでした。

 Lou Levyというピアニストが、そのままのアルバム名Solo Sceneでソロ・ピアノを弾いています。淋しくって絶品バラードです。

金曜日, 1月 13, 2006

スタンダード曲(1)


 Falling In Love With Love

  好きなスタンダード・ソングについて書いていきます。
 今日、帰りにコンビニに寄り、品物を選んでいる最中、BGMで流れていた。優雅なメロディーです。恋はエバーラスティング(いつまでも終わんないんじゃないの?)かと思っていた、というような詞がついています。

 まあ、そんな気にもなるよね。

ヘレン・メリルの有名盤でお馴染みですが、それ以外にも名演奏を誰か知ってますかね?

 ジャズの演奏を使い、そのスタンダードという大きな山を切り崩す作業。自分のものにしたいと渇望の過程。人生の機微や真理を見つける好機。

木曜日, 1月 12, 2006

音楽エッセー(6)

 強烈なライバル

 あなたの行っていることを、直ぐ近くに自分より見事にやってのけてしまう人がいたらどうしたものだろう。違うことをして、その関係を回避したり、もっと努力して超えようと頑張ったり、いろいろ対処法があると思う。

 チャーリー・パーカーという歴史に残る先駆者がいる。その後を追うように、同じ楽器を演奏するソニー・スティットがここに登場。彼がどのように考えていたかは分からない。しかし、周囲の雑音は嫌でも自分の耳に入るはずだ。二番煎じ、エピゴーネン。だが、そんな意見があったとして、どうしたらよいだろう。自分のスタイルは、変えようもなく、これなのだ。乗り越えようと、もがくことなく、似ないように演奏方法を変えるわけにもいかないのだ。これこそ本当のジレンマだろう。



 でも、ソニー・スティットの残した、ある種あっけらかんとした音色に、救われることもある。私たちは、いつもいつも天才を待ち望んでいるわけではない。小さくても確かな手応えが欲しい時もあるだろう。そのような時にソニー・スティット以上の音色が必要だろうか。その先駆者より、相当長生きしたが、革命的な音楽家になることもなく、かといって、その音楽はもちろんつまらないものではない。

音楽エッセー(5)

脱・固定観念

 私たちは固定観念に縛られて生きている。それは、習慣と呼び変えても良いと思う。定期的に行われることに期待するのだ。
 上手な手品師は、タネを見破られることなく、上手な料理人はお客の舌を満足させることを望まれ、華麗なピアニストは流れるように優美にメロディーを奏でることを欲せられる。

 そして、セロニアス・モンクの登場である。有体にいえば何かが変わっている。最初はこんな筈ではないと考える。でも、ある瞬間ここちよく聴いていることに、あの音楽に取り囲まれていることに気付き呆然とする。奇妙だと感じていたのは、つい先刻のことではないか。

 また仕事が終わった帰り途、口笛で彼の作った曲を吹いてみる。Blue Monkなんかを。軽快で、流暢とも饒舌とも不思議な新鮮さがある。たどたどしい音楽だと、口ごもり気味な人との会話のようだと考えていたのは嘘なのか。いつの間にか、騙されていたのか。

  その音楽から一時は離れたり、またくっついたり、やっかいなミュージシャンである。彼の音楽をジャズ・フアンは理解しなければ、好きと言わなければアマ チュアだという思い込みも、逆に固定観念である。フル・コースより、気楽に一風変わったシェフの創作料理をお楽しみください、くらいの気分で。

まじっすか❢


なんか、取り返しのつかない位、ものすごい失敗をしそう。身をもち崩すなよ!



「今日の一句」おじさんに 辺見えみりが 勇気くれ

水曜日, 1月 11, 2006

音楽エッセー(4)

The Beat Goes On

 コンサート会場に行き、アップテンポの曲で手拍子や、靴を鳴らしてリズムを取る。そういう簡単な行為の中に、その人が受け継いでいる(内包している)リズム感が出てしまう。つまり、根本には音頭的なものが、体内のどこかに陰を潜めて残ってしまっている。いくら洋楽が好きだと宣言しても。

 ニューヨークの黒人たちが隆盛を究めている時代に、ホレス・シルヴァーが放つ音楽はどこか、周りと違っている。テクニックとかではなく、やはり、彼の高揚した時に、自然と溢れ出るリズム感が、知らないなりに私たちを魅了するのだ。共通の土台はないにしても、見知らぬ土地を夢見るような心地よさが、その音楽によってつながり、深い部分で共鳴する。誰しもが、波の音で安らぎを感じるように、太陽の日差しを望むように。ホレス・シルヴァーの音楽は流行には依存しないのだ。

ゴージャス


こんなバイク発見。金ピカです。ビギナーズの世界ですね。



今日の驚きは、駅構内でタンバリンを叩きながら歩くおじさん発見。ブタ鼻しちゃいました。

火曜日, 1月 10, 2006

マクドナルドにて

 静かな店内で本を読んでいたら、(江國 滋さんの旅行記。とても面白い。娘はあのベストセラー作家)隣の男女がいちゃつき始めた。ナゲットを食べさせたり、あれやこれや。帰り際にその二人をチラ見すると、いかにも「がり勉」風な(大学受験寸前のような)二人だったので驚いた。

 何かが弾けちゃったのか? 都会の片隅にて。

月曜日, 1月 09, 2006

I was Young


20年前、こんなGジャン着てました。若かったのね。

バスタイム


昨日、風呂に行った。ジャポネは、古代ローマ人のように、風呂で会話したり、疲れをとったり、よく似てる。
 
なかに塩サウナというのがあり、隣のおっさんが水戸泉のように(古い)がっぽり塩を掴み、身体にこすりつけてた。やっぱり、タレより塩派ね。

土曜日, 1月 07, 2006

知人の


 新たに、この地球上に男の子の赤ちゃんが一名、増員されました。

 でも、女の人って、あんな重いものをよく体内に抱え込めるものだよね。生命の神秘。とにかくご苦労さまでした。

 出生率 低下に歯止め 我不参加 (字あまり)

展望


文京シビックセンターから下をのぞく。あまり良い写真じゃないね。

高所恐怖症の方は、気をつけて。



前に、ここでウェイン・ショーターのグループを聴いた。演奏は最高でした。過去のブルーノート時代も絶頂期ですが、なによりBESTは、このネイティブ・ダンサーというミルトン・ナシメントと絶妙なコラボのアルバムです。

金曜日, 1月 06, 2006

DNA混迷記

 たまに実家に帰った時、母親とTVなんか見ながら、タレントについて会話していると、きれいだと思うタレントが一致したり、人気があるけど、この人どうかな? みたいなことも共通の意見だったり、ハスキーな声の女性に共感したり、あれって何なんだろうね? 個性的な人間だと思いたいんだけど、受け継いだものが多すぎて、ある種不可解になる。 
 
 でも、子供の時に「うちは魚のひかりものが駄目な家系」みたいなことを洗脳されていたが、大人になって、いわしやアジの生ものを美味しく食べていることに気づき、やっぱり似ていないところもあるのね、と納得。

 といいつつドラマに出ている栗山千明ってなんだろう? 
同じ空気を吸って、このモンゴロイドとの差は? 鏡を見て不貞寝の準備。

木曜日, 1月 05, 2006

庶民さん

 昼ご飯に会社の近くの焼肉店(大盛ご飯がほんとに冗談ではないぐらい、大盛。覚悟しないと食べきれない。神楽坂の途中にある)に行くと、コンセントから縄跳びのようにコードが垂れ下っている。その先をたどると携帯に充電しているお客がいた。おばさんって恐いね。なんでもありか。

 夜は、鍋に鮭と蒟蒻(こんにゃく)とエリンギ(椎茸があまりにも高いので驚く。あの椎茸にぼられるのか!)を入れ、なんとか食事的なものを作り上げる。独身最後の砦だと一方的に考えている手料理に懲りだすと、ほんまOUTになってしまうような気がします。まあ、すでにOUTなんだけどね。明日は鰯のつみれなんかがよろしいでしょう。スーパーマーケットで買い物籠が似合うジェントルマン伯爵より。

一句。 定期券 買う人行列 整理券

水曜日, 1月 04, 2006

The Party is Over

休みも終わっちゃって、と思ったら早速残業。思い通りにはならんもんだね。
 ランチに大戸屋というお店で、明太をさんまに挟み、なおかつその下にとろろが敷いてある丼を食べる。何回目かだけど、とても美味しい。一度味をしめたら、冒険できない自分にあきれる。

 カクテルといえば、ウォッカ・トニックだし、ラーメンといえば、味噌チャーシューだし、意外と一途だぜ。

火曜日, 1月 03, 2006

素面拒絶記

 回転寿司の片隅で、生ビール片手に海の幸と戯れる。うにさん、たこさんありがとう。

 自宅でケビン・スペイシーが自分で監督した音楽映画のDVD(実在のボビー・ダーリンという人の伝記)を見る。この俳優は努力の欠片もなくて、いっつも軽やかだよね。実際は違うと思うけど。使われている曲(挿入歌)のなかで、恋している人は、かかとに羽根が生えているという詞があった。素敵っすね。Hello, Young Lovers というスタンダードです。

月曜日, 1月 02, 2006

民放放浪記

 高校のサッカーやら、大学の駅伝やらスポーツ選手(現代用語でアスリート)は、汗だくで大変ですね。

 国見高校のサッカー部の監督は、ほぼ冬の季語に確定です。

 ともかく今年はロナウジーニョの一年になるんやろうね。(ペレやマラドーナのように伝説の男の一員に参加)ドイツ行きたいなぁ。