月曜日, 1月 30, 2006

トゥルーボイス(3)

道端の

 悪友というものがあるのか? 十代後半、昼過ぎに起きて、夜になってから外出し、ファミレスで無為な時間を多く過ごしていた頃。ある日の家への帰り道、その友達と歩いていたら、道端に千円札が落ちているのを発見。友人が先に拾ったので、こころよく譲る。(その頃、過度にお金に執着しなかった。将来、成功が約束されている人間なんだから、と冗談のように語りつつ)

 で、また次の日も同じように一日を過ごした後、店から出る。そして丁度、昨日と同じ場所にまた千円。それも瞬時に友達がみつけ、拾う。「先に見つけたからしょうがないよ。」と言いつつも今回はなぜか悔しかった。金額より、幸運を掴み損ねたみたいで。

 でも、あの2日間を振り返り、バブリーな日々(個人的には縁がない)だったにせよ、なぜあそこにお金がおちていたのか、と疑問に思う。苦しい答えだが、あそこでタクシーを毎晩降りる人がいたのではないか? その人は酔っているせいで財布から、札を抜くのに手間取ってしまい落としたのか? などと考えるが正確な答えは知らない。ただ幸運を掴み損ねたことだけは確か、……なんかそんな気がする。

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